お金について
日々の生活が特に苦しいわけでもなく、時々遊びに出かけたり、時々おいしいものを食べたり…それほど切羽詰っている状況ではないのに、多くの人がもっと欲しいと思う「お金」。
そもそもお金とは何なのか?お金の使い方などについて考えてみました。
お金とは何?
何かを手に入れたいときに、何かと交換する対価としてお金が必要になります。
対価としては、お金以外のもの沢山ありますが、一番、一般的で誰にでも普通に手に入れる事が出来るのがお金(通貨)です。
純粋に、そのお金がたくさんあれば、欲しいものもたくさん手に入る事が多いです。
だから人はお金持を欲しがります。
ですが、何が欲しくてたくさんのお金が必要かと聞いたら、おそらく多くの人は、実際にお金が手に入ってからでないと決められない人が多いんじゃないかと思っています。
また、最近よく「年金がもらえないかもしれないから」「老後が不安だから」お金を持っておきたいと言う声を良く聞きます。
かといって、老後に必要な生活費を具体的に計算したことがある人はいったいどれくらいいるでしょうか?
具体的にどれ位必要かを計算し、ライプランを立てる人は数%でしょう。。。
また、日本では、子供にお金の話をすることがタブーとなっている傾向がありますが、本来、「お金はこうやって稼ぐ、そのお金で買ったものはこれで、だから大切に使いましょう」
と教えることは、必要な事なんじゃいかと思っています。
金金言うのは確かに下品かとも思いますが、自給自足が可能な農家以外、生きていくためにお金は絶対必要です。
が、
「子供だからお金の心配はしなくていい」
「お金のことを口にする子は卑しい」
という環境で育ち、成長して働き始めた途端に「お金の管理ができないのはおかしい」と言われてしまう。
それくらいお金は抽象的で、向き合うことを避けられている存在なのかもしれません。
お金の使い方
よく、お金の使い方には4つのタイプがあると言われています。
自分がどのようなタイプか知ることは、お金との付き合い方を見直すいいきっかけになりますので考えてみましょう。
快楽型
今を楽しくためにお金を使うけれども、将来のことを考えず、「無駄な買物をした」「こんなことにお金を使ってしまった」と後悔するのが快楽型と言われています。
現在の利益になりますが、将来的には不利益になる出費のパターンです。
例:高級車やブランド品の購入等
我慢型
将来的には利益になりますが、現在にはストレスという不利益を抱えるパターンです。
常に将来を優先して節約生活を送るので、現在の生活は我慢の毎日です。
何か明確な目標が無いと中々きつい日々が続きますね。
幸福型
現在も将来的にも、利益になる出費をするパターンです。
将来のために投資して、同時に現在の自分もその活動を楽しめるというお金の使い方をしています。
例えば、将来の自分にとってもプラスになるという自覚をもって後悔しない買い物をしたり、将来のための習い事にお金を費やし、それを現在の自分が楽しめている場合は幸福型です。
理想的な使い方ですね。ただ、投資って言うと何かと腰が引けてしまう事が多いので中々、こういう使い方出来る人って少ないです。
浪費型
残念ながら、現在も将来も利益にならないものにお金を費やしているパターンです。
これは、お金の使い方としては最悪です。周りがみんな持っているから興味が無いけど買ったとか、誘われたからなんとなく同行しただけとか、お金の使い方の主語が全て第三者になるのが浪費型です。
無意味に稼いだお金を使う、楽しめたら快楽型になるかもしれませんので、快楽型の紙一重ですね。
いかがでしょうか。
時々の贅沢な食事やレジャーも、リフレッシュできて、また明日から頑張ろうという気持ちになるのであれば、間違ったお金の使い方ではないという事です。
そして、浪費型については、まずほとんどの人がマイナスイメージを受けるでしょう。
理想的なお金の使い方とは?
では、どのようなお金の使い方が理想と言えるでしょうか?
まず、無駄な出費を無くし、お金を有効活用することが大切です。
お金は、貯めればいいというものではありません。
有効に使ってこそ、価値が増すものです。
家計の実態を知る
無駄な出費をなくすために有効なのが「家計簿」です。
昔ながらの家計簿も良し、専用ソフトやアプリを利用しても良いと思います。
僕のおすすめは、前に紹介した「DrWallet」です。
家計簿を付けることで、実態を知り、無駄な出費のポイントが見えてくるはずです。
同時に、固定費の見直しをしてみましょう。
携帯電話の料金や光熱費、生命保険などを見直すだけでも効果が期待できます。
特に携帯電話は見直しのもポイントはいくつもあります。
月に1万円を超えてしまっている人は、見直しを行った方が良いでしょう。
ちなみに、僕は携帯電話代は4000円位に収まっています。
生命保険も無駄に高額な保険をかけている場合が多いので、見直しを行って貰うと良いでしょう。
預貯金をする
無駄な出費を抑えた後は、どのように有効活用をするかが重要ですが、その一つが預貯金です。
ですが、現在の定期預金の金利は1年定期で比較した場合、年利0.01%~0.15%です。
はっきりいって安いです。
バブル期には、利率は定期預金で6% 普通預金で2%とか言うのが当たり前でした。
もうさすがに居ないかもしれませんが、この時位に契約したお宝保険等が満期になったらエライ事になってますね。。。
また、利息からは20%(所得税15%、住民税5%)の源泉所得税が引かれます。
さらに、2013年1月から2037年12月末までの25年間は、東日本大震災の復興のための「復興特別所得税」2.1%が所得税15%の部分にかかってきますので、差し引かれる税金は合計20.315%となります。
つまり、1000円の利息がついても、約203円が税金として差し引かれ、実際に支払われるのは797円という事になります。
もはや利息でお金を増やすことができる時代ではないのです。
それにも関わらず「家系の金融行動に関する世論調査(平成26年)」によると、全世代の平均貯金額は単身世帯で580万円、ファミリー世帯で948万円です。
例えば、100人中99人の貯金額が10万円で、1人の貯金額が1億円だった場合の平均貯金額は、計算上109万9千円ですので極論を言えばブレのある数字ではありますが、それでも多くの人が預貯金していることがわかります。
銀行は優良企業やとりっぱぐれの少ない人に2%貸付、耳くそ程度の金利を預金者に支払ってその利鞘を稼いでいます。
たった、数%ですが、運用資金が莫大為、たった数%でも莫大な利益となります。
投資をする
ある程度の金額は流動性の高い預貯金にしたとしても、預貯金だけに頼ることは、利息を考えても有効活用とは言えません。
そこで、考えるべきことは「投資」です。
日本では、子供にお金の話をするのはタブーという傾向があると言いましたが、アメリカは逆で、親が徹底的に子供を教育します。
投資で資金を育てていく方法を教えます。
アメリカでは、入学などのタイミングでわが子に株をプレゼントすることもあります。
そのプレゼントを受け取った子は、それを増やすように努力し、学校では友達と資産運用の話もします。
サブプライム問題とかどうなんだよって思いますが、あれは投資教育の賜物だと考えています。
とは言え、ここは日本であり、大人になって初めて投資を考えるのが普通ですし、投資って言葉を毛嫌いする人も多いです。
投資って言うと株を連想しがちですが、投資って利益が出るだろう物に資金を投げ入れるって意味です。
自己消費以外で将来の為にって思ってやる事は全部投資になると思っています。
身近なと所で言うと教育です。
教育は、消費ではなく将来為に資金を投入する。
立派な投資だと考えています。
普通、目に見えない物にお金を注ぎ込む事は嫌がりますが、教育に関しては積極的にお金を使っている人も多いはずです。
教育は投資と僕は考えています。
そして、教育はほぼ確実にリターンが得られる投資と言うのは間違いないでしょう。
子供への教育も自分が受ける教育も同じです。
何故、教育には投資出来るのか?
極端に投資意識の薄い日本人ですが、教育対しては結構寛大にお金を使います。
それは、ある程度、リターンが望めると体感的に感じているからでしょう。
実際、教育によって得られるリターンなんてわからないんですよ。
でも、直感的に将来において何かしらの利益になると強く感じているから無理してでも投資出来るんです。
その思考をちょっとだけ、他の事に広げるだけでお金の使い道が大分変ってきます。
まとめ
大切なお金だからこそ、少しでも有意義に使いたいものです。
無駄を省いた上で、適度な節約とリフレッシュを実現しつつ、お金の有効活用の選択肢として投資を考えてみてはどうでしょうか?
はっきり言って、資産家の家系で無い限り、リスクを選択する投資思考を身に着けない限りはお金の事で悩む事になると思います。